上級 肩関節 オーバーユース リハビリテーション
テニスボールとバランスボードを使用して回復プロセスを支援する、13週間の上級者プログラム。
効果的な回復と疼痛管理を目的とした専門的なリハビリテーションプログラム
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 肩
- 傷害の種類
- オーバーユース障害
- レベル
- 上級
- 期間
- 13
- 週あたりのセッション数
- 3
- セッションあたりの分数
- 60
- エビデンスレベル
- 中等度
- ICD-10
- S42
- コスト層
- 中等度
肩の使いすぎに対する上級リハビリテーション — プログラムの概要 このガイドは、肩の使いすぎから回復中の方に向けた、指導のもとで行う13週間の上級リハビリテーション計画をまとめたものです。手技による治療、狙いを定めた筋力強化、バランスとコントロールのトレーニング、テニスボールとバランスボードを使った機能練習を組み合わせています。セッションは週3回、1回約1時間です。この計画は段階ごとに構成されており、肩の反応を見ながら、次の段階に進む時期を担当の医療スタッフが判断します。
このプログラムの対象者と目標 このプログラムは、肩の使いすぎによるけがが進行し、段階的に強度とコントロールを上げるトレーニングに耐えられる状態で、担当の医療スタッフから許可を得ている方に適しています。目標は、痛みのない動きを取り戻すこと、回旋腱板と肩甲骨まわりの筋力を再構築すること、コントロールと協調性を高めること、そしてスポーツや日常動作に復帰することです。強い痛みが続いている方、最近骨折した方、手術後の固定が不安定な方には適していません。
始める前に 始める前に、以下の安全に関する注意事項をよくお読みください。このプログラムが自分に適しているかを担当の医療スタッフに確認してもらい、進み具合を監督してもらうか、定期的にチェックしてもらいましょう。
安全に関する注意と中止すべきとき 強い痛みがある方、最近骨折した方、手術後の固定が不安定な方には、この計画は適していません。そのような場合は別の治療が必要です。運動中は背骨をまっすぐな状態に保ち、必ずウォームアップを行い、セッション中または後に痛みが強くなる場合は中止してください。鋭い痛みや悪化する痛み、新たな腫れ、しびれ、急に悪化する筋力低下、夜眠れないほどの痛みに気づいたら、中止して担当の医療スタッフに連絡してください。
週ごとの構成 セッションは週3回、1回およそ60分で、13週間にわたって行われます。
13週間の計画の進め方 週3回、1回約1時間のセッションを、手技による治療と併せてテニスボールとバランスボードを使って行います。計画は大きく3つの段階で進みます。まず痛みを落ち着かせて楽に動ける動きを取り戻し、次に初期の筋力とコントロールを高め、最後にスポーツや仕事に特有の動作へ向けて進めていきます。痛みが低く抑えられ、動きが無理なく戻ってくるなど、簡単な確認ポイントを満たすごとに、担当の医療スタッフが段階を進めていきます。
典型的なセッションの流れ 各セッションはウォームアップ、メインの運動、クールダウンの流れで行い、現在の段階に合わせて調整します。
ウォームアップ、メインの運動、クールダウン 肩を準備するために、軽い動きと軽めのウォームアップから始めます。メインの運動には、手技によるストレッチと関節のモビライゼーション、回旋腱板と肩甲骨まわりの筋力強化、バランスボードを使ったコントロールの練習、テニスボールを使った機能練習などが含まれることがあります。軽い動きでクールダウンし、担当の医療スタッフの指示があれば冷やす処置を行います。必要に応じて他の治療法が追加されることもあります。運動の強さは抑えめに保ち、痛みが強くなる場合は中止してください。
進み具合の記録 担当の医療スタッフは、13週間のあいだ、痛み・動き・筋力・機能の変化を記録します。
段階の進め方と評価の仕組み 痛みが低い、動きが反対側に近い状態で無理なく行える、痛みなく筋力とコントロールの課題がこなせるなど、特定の確認ポイントを満たすことで次の段階に進みます。担当の医療スタッフは、肩の機能に関するアンケート、関節可動域と筋力の検査、痛みの評価尺度などの評価項目を用いて、進み具合を確認し、タイミングを決めます。急ぐ必要はありません。速さよりも、安全に進むことが大切です。
回復とセルフケア 回復は、セッション中と同じくらい、セッションとセッションのあいだにも進みます。
痛みの管理、休息、注意すべきサイン 活動は楽にできる範囲にとどめ、肩に違和感があるときは休め、痛みが強くなるのを我慢して続けないようにしましょう。冷やす処置やその他の治療法については担当の医療スタッフの指示に従ってください。鋭い痛みや悪化する痛み、新たな腫れ、しびれ、急な筋力低下がある場合は、早めに受診してください。これらのサインは、自分だけで続けずにプログラムを一時休止し、担当の医療スタッフに連絡すべきことを示しています。
回復フェーズ
安静時痛 < 2/10(ビジュアルアナログスケール),Glenohumeral flexion と abduction の無痛範囲内でのActive range of motion,Isometric rotator cuff 収縮での症状増悪なし,中立位 protraction/retraction での肩甲骨安定性維持,睡眠を妨げる夜間疼痛なし,AC joint 圧痛がベースラインから50%減少
→ 次の段階へ: フェーズ2
日常生活動作での疼痛 < 3/10,Flexion と abduction で対側の10度以内のGlenohumeral passive range of motion,棘上筋、棘下筋、肩甲下筋の等尺性回旋腱板収縮が無痛,肩拳上時の前額面での肩甲骨対称性,上腕二頭筋腱抵抗屈曲痛 < 3/10,運動セッション後の反応性炎症なし
→ 次の段階へ: フェーズ2
対側と同等の無痛Passive glenohumeral range of motion,完全無痛肩甲骨Range of motion(拳上、下制、前方突出、後退),全 rotator cuff 筋への準最大等尺性収縮への段階的進行,再現性のない痛みを伴わない触診でのAC joint 安定性,肩拳上90度までの正常Scapulohumeral rhythm,挙上動作中の適切なボディメカニクスを患者が実証
→ 次の段階へ: フェーズ2
屈曲140度、abduction 120度までの無痛Active range of motion,0度 abduction 位での手動筋力テストでExternal rotation strength > 3/5,0度 abduction 位でのInternal rotation strength > 3/5,代償パターンなしの肩甲骨安定化運動(Rows、Prone Y-T-W),上下一滑りを伴う正常なGlenohumeral joint 運動学,荷重移動課題でのLabral symptom 再現なし
→ 次の段階へ: フェーズ3
対側と同等の完全Active range of motion,90度 abduction 位でのExternal rotation strength 4/5,外転90度での内旋筋力4/5,90度までの負荷拳上課題中の肩甲骨安定性維持,上腕二頭筋腱抵抗テスト(スピードテスト、ヤーガソンテスト)で疼痛の誘発なし,Rotator cuff と肩甲骨運動の3セット12反復への耐性
→ 次の段階へ: フェーズ3
対側と同等の回旋Range of motion(外旋・内旋),進行したClosed kinetic chain 肩甲骨安定化(壁伏せ、カウンターウェイトロー),症状誘発なしの不安定表面上でのProprioception 訓練開始,Functional reach patterns によるAC joint 荷重耐性,肩甲上腕関節の滑走検査(後方/前方)で関節動きは正常範囲内,運動中・運動後の痛み < 2/10 を患者報告
→ 次の段階へ: フェーズ3
機能的姿勢での90度 abduction 位でのExternal rotation strength 4+/5,90度外転での内旋筋力4+/5,Supraspinatus エンプティカン試験陰性(筋力低下・痛みなし),完全拳上時の正常な肩甲骨上方回旋運動学,前方 glenohumeral pain なしの頭上活動への耐性,全範囲抵抗屈曲による上腕二頭筋腱荷重耐性
→ 次の段階へ: フェーズ4
1RM50%でのExternal rotation 持久力 > 20反復,内旋と外旋の筋力比率66-75%,肩複合体へのPlyometric 運動開始,期待される負荷の70%へのRotator cuff 漸進的抵抗,投球進行時の肩甲骨加速/減速制御,正常なGlenohumeral 後方関節包柔軟性
→ 次の段階へ: フェーズ4
全Rotator cuff 筋組織の完全筋力 5/5,高速上肢動作時の肩甲骨安定性,圧迫荷重下での無症状AC joint,ラブラル安定性テスト(クランク、アプレhension再配置)陰性,投球プログラムまたはスポーツ特異的漸進的プログラム開始,機能的負荷での外旋筋持久力テスト25回以上
→ 次の段階へ: フェーズ4
等速性筋力テストで健側90%以内,投球/オーバーヘッドathlete向けスポーツ特異的全可動域,頭上動作で不安感なし,動的動作時の肩甲骨運動異常解消,競技スピードでの機能的動作パターンが無痛,傷害前活動への復帰に対する患者自信8/10
→ 次の段階へ: フェーズ5
スポーツ特異的トレーニング量を傷害前レベルの75%に増加,肩峰下または肩鎖関節構造の炎症再燃なし,スポーツ要求に対する十分なローテーターカフ疲労耐久性,肩甲上腕関節の固有感覚スコアがベースラインに回復,減速動作時の上腕二頭筋腱機能が正常,接触または衝突に対する耐性(該当する場合)
→ 次の段階へ: フェーズ5
修正なしのスポーツ特異的トレーニングへの完全参加,筋力比率(外旋/内旋)が傷害前ベースラインに回復,肩甲骨安定性指数が健側と同等,不安定性または亜脱臼症状の報告なし,損傷前レベルの機能的評価スコア,完全復帰に対する患者自信9/10
→ 次の段階へ: フェーズ5
等速性ピークトルクが健側95%以内,仕事またはスポーツ活動への完全制限なし復帰, 維持以上の持続的な疼痛管理要件なし,患者への長期ローテーターカフおよび肩甲骨強化プログラム的教育,すべての機能的活動での肩鎖関節が無症候性,退院基準が家庭運動プログラム遵守計画とともに満たされている
→ 次の段階へ: 退院
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 3 週ADL完了に十分な肘屈曲・伸展範囲
軽度の機能活動と而起調整
第 5 週肩甲骨胸郭リズム正常化:壁伏臥撑での翼状肩甲骨なし
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 7 週肘の内反・外反安定性がVarus・Valgus stress下で保持
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 13 週機能的リーチ位で≤ 2kgの軽い負荷を持続可能
注意事項
- ニュートラルスパインを保つ
- 痛みが増したら中止する
- ウォームアップを行う
禁忌
- コントロールされていない激痛
- 新鮮骨折
- 不安定な固定
疼痛管理
- 非ステロイド性抗炎症薬(処方に従って使用)
- Cryotherapy(クライオテラピー)(運動後15-20分間のice pack(氷囊)適用)
- 大胸筋最小筋および斜角筋への位置性リリースと軟部組織モビライゼーション
- 疼痛調節のための肩甲上腕関節への優しい関節モビライゼーション(グレードI-II)
- 上腕二頭筋腱の刺激性管理のための遠心性負荷プログラム
装置とモダリティ
よくある質問
このプログラムはどのくらいの頻度で行えばよいですか?
運動で痛みが出たらどうすればよいですか?
なぜバランスボードとテニスボールが必要なのですか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
このコンテンツは一般的な情報提供・教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。医学的状態に関するご質問がある場合は必ず資格を持つ医療提供者にご相談ください。ここに記載されている内容のために専門的な医学的アドバイスを無視したり、そのせいで専門的な医学的アドバイスを受けることを遅らせたりしないでください。
医学的緊急情况可能性があると思われる場合は、すぐに現地の緊急連絡先に電話するか、最寄りの緊急治療室に直行してください。
WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む