初級 肩オーバーユースリハビリテーション
肩の使いすぎ(オーバーユース)損傷の管理のための11週間の初級プログラム。ケトルベル、膝サポーター、テニスボール、バランスパッドを取り入れます。
効果的な回復と疼痛管理のために設計された専門的なリハビリテーションプログラム。
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 肩
- 傷害の種類
- オーバーユース障害
- レベル
- 初級
- 期間
- 11
- 週あたりのセッション数
- 5
- セッションあたりの分数
- 30
- エビデンスレベル
- 中等度
- ICD-10
- S42
- コスト層
- 中等度
プログラムの概要 このガイドは、肩の使いすぎによる障害に対する初心者レベルの肩リハビリテーション・プログラムを説明するものです。期間は11週間、週5回、1回約30分です。使用する道具にはケトルベル、膝サポーター、テニスボール、バランスパッドのほか、超音波、TENS(低周波治療)、キネシオテープ、ゴムバンドなどのクリニックでの治療も含まれます。全体の目的は、痛みに配慮しながら、肩の動き・筋力・日常機能を徐々に取り戻していくことです。
このプログラムの対象者と目的 このプログラムは、肩の使いすぎによる炎症があり、組織的なリハビリが初めてで、医師や理学療法士などの評価を受けている方に適しています。目的は、初期の数週間で炎症を起こした組織を落ち着かせ、その後、症状を悪化させずに動き、肩甲骨のコントロール、ローテーターカフ(肩の腱板)の筋力を再構築することです。進み具合は急がず、ゆっくり着実に感じられるはずで、担当の医療者は肩の反応に合わせて進め方を調整します。
始める前に 担当の医療者に診断を確認してもらい、特定の運動が危険となる病気がないかを検査してもらいましょう。毎回のセッションの前にウォームアップを、後にクールダウンを行ってください。痛みを目安にしてください。軽い不快感で落ち着く程度なら問題ありませんが、痛みが明らかに強くなる、または続く場合は中止してください。担当の医療者がこの計画を一緒に確認し、あなたの状況に適していると認めてから始めてください。
安全上の注意と中止すべきとき 最近骨折した方や重度の骨粗鬆症のある方は、特別な許可がない限りこのプログラムは安全でない可能性があります。担当の医療者の承認を得るまで始めないでください。痛みが急に強くなる、または増え続ける場合、新たな脱力、しびれ、腫れ、肩が不安定に感じるといった症状が出た場合、休息しても症状が落ち着かない場合は、中止して担当の医療者に連絡してください。悪化する痛みを我慢して続けないでください。
週ごとの構成 週5日、1回約30分のトレーニングを行い、週の中で休息日を設けます。セッションは、クリニックでの治療と、道具を使った自宅での運動を組み合わせます。プログラムは、最初の数週間の保護期、次に早期の運動期、そして段階的な筋力強化へと進みます。いつ次の段階に進むかは、後述する達成基準をどのように満たすかに基づいて担当の医療者が決めます。
11週間の進め方 この計画は、決まったカレンダー通りに進むのではなく、段階ごとに組織されています。初期の数週間は、やさしい振り子運動と症状のコントロールによって、炎症を起こした組織を保護することを重視します。中盤の数週間は、介助を伴う自動運動と肩甲骨のコントロールを加えます。終盤の数週間は、ゴムバンドとローテーターカフの筋力強化に取り組みます。セッションは短く、頻繁に、継続して行うことが大切で、症状が悪化した場合は担当の医療者がその段階に長くとどめることがあります。
典型的なセッションの流れ 典型的なセッションは、ウォームアップ、メインの運動、クールダウンの順で行います。ウォームアップでは、やさしい振り子運動と軽い動きで肩を準備します。メインの運動では、処方された治療に加えて、ゴムバンドと肩甲骨の運動を行い、テニスボールは軟部組織や姿勢のケアに、バランスパッドは適切な場合に軽い安定性トレーニングに使います。クールダウンでは、ゆっくりとリラックスした動きとストレッチを行います。
ウォームアップ、メインの運動、クールダウン 振り子運動とやさしい肩の回旋から始めて関節を温めます。次にメインの運動へ進みます。指示に従って超音波やTENSなどのクリニックでの治療を行い、必要であればテーピングをし、その後、無理のない強度でゴムバンドと肩甲骨の筋力強化を行います。テニスボールはやさしい筋肉のリリースに、バランスパッドは担当の医療者が承認した安定したコントロール下での運動にのみ使いましょう。最後に、ゆっくりした動きと軽いストレッチでクールダウンを行います。
進み具合の記録 各セッションの前後の痛み、行った運動、翌日の肩の状態を簡単な記録につけましょう。担当の医療者は、SPADI、ASES、VAS痛みスケール、関節可動域のチェック、徒手筋力テスト、Simple Shoulder Test(簡易肩関節テスト)などの評価指標を使って、時間の経過に伴う変化を確認します。これらの記録は、安全な進行の目安となり、実際の改善を実感する助けにもなります。
進行基準の使い方 達成基準は段階ごとにまとめられています。保護期では、担当の医療者は、安静時の痛みが少ないこと、他動運動が楽に行えること、ローテーターカフの抵抗運動がないこと、肩甲骨が中間位にあること、インピンジメント徴候(衝突症状)が陰性であることを確認します。早期の運動期の基準には、介助を伴う自動運動の可動域と筋力のチェックが加わります。これらの徴候が満たされ、症状が安定しているときにのみ次の段階へ進むため、カレンダーではなく安全を優先した進行になります。
回復とセルフケア 回復は継続とペース配分にかかっています。セッションの間は肩を休め、症状を引き起こす頭上での反復動作を避け、日常動作では良い姿勢を心がけましょう。温めるか冷やすかは担当の医療者の指示に従ってください。睡眠と一般的な活動は治癒を支えます。セッションの翌日に普段と違う痛みを感じたら、無理をせず少し控えめにして、担当の医療者に伝えましょう。
痛みの管理と注意すべき危険な徴候 TENSやその他の治療は指示通りにのみ使い、悪化する痛みを隠すために頼ってはいけません。必要に応じて休憩をとり、痛みの緩和については担当の医療者の指示に従ってください。激しい、または突然の痛み、新たなしびれやチクチク感、著しい腫れ、発熱、突然動かせなくなった肩があれば、すぐに診察を受けてください。このような徴候があるときは運動を中止し、担当の医療者に連絡してください。
回復フェーズ
安静時疼痛がVASスケールで2/10未満,疼痛-free範囲内での肩甲上腕関節受動的ROM,抵抗に対する回旋腱板の自動収縮なし,翼状肩甲骨なしでの中立位肩甲骨ポジショニング,Neer・Hawkins impingement徴候陰性,触診でのAC関節圧痛 2/5未満
→ 次の段階へ: 段階2 - 早期運動
日常生活動作での疼痛 < 3/10,90度までの他動補助下肩関節屈曲,90度外転での外旋30度,上腕二頭筋腱圧痛増悪なし,仰臥位での腕挙上における肩甲骨コントロール,関節唇不安定性に対するload and shift test陰性
→ 次の段階へ: 段階2 - 早期運動
能動的肩関節屈曲110度,外転90度での外旋45度,70度までの内旋,無痛弧でのローテーターカフ筋力 4/5,代償パターンなしでの肩甲骨安定化,AC関節圧痛点の消退
→ 次の段階へ: フェーズ3 - 初期筋力強化
完全能動的肩関節屈曲160度,外転90度での外旋60度,内旋55度,エンプティカン位置での棘上筋筋力 4/5,腕挙上時の肩甲骨上方回旋,肩甲上腕関節のクリックまたはキャッチング再現なし
→ 次の段階へ: フェーズ3 - 初期筋力強化
全方向の完全自動ROM,棘下筋・小円筋外旋筋力 4+/5,肩甲下筋内旋筋力 4/5,伏臥位肩甲骨運動での肩甲骨後縮,上腕二頭筋腱抵抗テスト(疼痛なし),反復的腕活動10分間許容
→ 次の段階へ: フェーズ3 - 初期筋力強化
全平面でのローテーターカフ筋力 5/5,代償パターンなしでの肩甲骨安定化,135度挙上までの機能的リーチ,圧縮テストでの関節唇誘発なし,头上活動15分間許容,疼痛弧徴候陰性
→ 次の段階へ: 段階4 - 漸進的筋力強化
回旋筋腱板の持久力が外旋で30秒以上,プッシュアッププラス運動中の肩甲骨コントロール,上腕二頭筋腱の刺激性なしでの荷重耐久,荷重運動時の肩関節の中心化,T7椎体までの機能的内旋,荷重による肩鎖関節症状の再発なし
→ 次の段階へ: 段階4 - 漸進的筋力強化
回旋筋腱板の強度が対側の90%同等以上,全範囲での肩甲骨リズム正常,90/90位での開放運動連鎖肩外旋,閉鎖運動連鎖肩甲骨安定化が許容,固有受容精度が対側の5度以内,スポーツ特異的動作開始 疼痛なし
→ 次の段階へ: フェーズ5 - 筋力強化(上級)
90度外転での外旋筋力>対側の80%,内旋/外旋比66-75%,投球動作時の肩甲骨位置が5度以内,体幹加速運動での関節唇安定性,スポーツ特異的活動での上腕二頭筋腱荷重耐久,クロスボディ動作時の肩鎖関節荷重耐久
→ 次の段階へ: フェーズ5 - 筋力強化(上級)
対側の100%の上腕骨筋力,高速動作時の肩甲骨制御,头上活動での2分間機能的持久力,Load and shiftでの上腕骨移動>2mmなし,投球プログラムへの50%強度での復帰,肩鎖関節残存刺激の陰性
→ 次の段階へ: フェーズ6 - 活動への復帰
対側と同等の完全無痛肩ROM,受傷前の活動レベルへの完全な復帰,30分間の活動後の肩帯疲労なし,アプレhension・再設置徴候陰性,怪我前ベースラインでの機能的転帰スコア, كاملةスポーツ参加の医学的許可
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 3 週flareなしで軽い抵抗性屈曲・伸展をolerate可能
軽度の機能活動と而起調整
第 4 週機能的リーチとを持ち上げ動作中の疼痛 ≤ 3/10
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 6 週運動進行後48時間のフォローアップで疼痛増加なし
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 11 週眼の高さのオブジェクトへの軽いオーバーヘッドリーチを遂行可能
注意事項
- ウォームアップを行う
- 痛みが増したら中止する
- クールダウンを行う
禁忌
- 新鮮骨折
- 高度骨粗鬆症
疼痛管理
- セッション後の肩峰下領域へのcryotherapy 15-20分
- 処方に基づく非ステロイド性抗炎症薬の投与
- 回旋筋腱板筋組織への軟部組織モビライゼーション
- 疼痛制御のためのI-IIグレードでの肩関節モビライゼーション
- 肩甲骨固有受容性神経筋促通テクニック
装置とモダリティ
よくある質問
今日は肩が痛みますが、運動してもいいですか?
次の段階に移る時期はどうやってわかりますか?
セッションを休んだり、痛みが悪化したらどうすればいいですか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
このコンテンツは一般的な情報提供・教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。医学的状態に関するご質問がある場合は必ず資格を持つ医療提供者にご相談ください。ここに記載されている内容のために専門的な医学的アドバイスを無視したり、そのせいで専門的な医学的アドバイスを受けることを遅らせたりしないでください。
医学的緊急情况可能性があると思われる場合は、すぐに現地の緊急連絡先に電話するか、最寄りの緊急治療室に直行してください。
WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む