中級 肩骨折後リハビリテーション
背部装具、足関節装具、BOSU-ballを使用した回復過程を支援する23週の中級者向けプログラム。
効果的な回復と疼痛管理のために設計された専門的なリハビリテーションプログラム。
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 肩
- 傷害の種類
- 骨折後
- レベル
- 中級
- 期間
- 23
- 週あたりのセッション数
- 3
- セッションあたりの分数
- 60
- エビデンスレベル
- 中等度
- ICD-10
- S42
- コスト層
- 中等度
プログラムの概要
この中級者向けの肩のリハビリテーションプログラムは、肩の骨折から回復中で、骨折がすでに安定していると医療者によって確認・評価された方を対象としています。23週間にわたり、週3回・1回約60分のセッションを通じて、動き・筋力・日常生活での機能を、安全で計画的な方法で少しずつ取り戻すことを目標とします。次の段階へ進む時期は、カレンダーだけでなく、肩がどう反応しているかによって決まります。
始める前に
この計画は、理学療法士や医師の監督のもとで行うものです。骨折の固定が不安定な場合や強い痛みがある場合は、開始しないでください。まず担当の医療者に相談して確認することが大切です。運動の前には必ずウォームアップを行い、背骨は自然で楽な姿勢を保ちましょう。痛みが急に強くなったとき、新たな脱力やしびれを感じたとき、腫れがひどくなったとき、腕に体重をかけられない・思うように動かせないときは、運動を中止して担当の医療者に連絡してください。
週ごとの構成
この計画は23週間、週3回・1回約1時間のセッションで、体幹サポーター、足首用サポーター、ボスボールを補助具として使用します。大きく4つの段階で進みます。まず保護と痛みのコントロール、次に初期の可動域訓練、その後は可動域を少しずつ広げる段階、最後に筋力強化です。各段階には目標があり、担当の医療者が確認してから次へ進みます。つまり、進み具合は肩の準備が整っているかに基づいて決まります。
1回のセッションの流れ
各セッションは、ウォームアップ、メイン運動、クールダウンの流れで進みます。ウォームアップではやさしい動きを行い、状況に応じて水中での運動も取り入れ、腕を楽に動かせるようサポートします。メイン運動では、処方された運動に加えてボスボールを使いバランスとコントロールを養い、装具は安全な姿勢を支えます。クールダウンでは、ゆっくりとした楽な動きやストレッチを行います。低出力レーザー、超音波、TENS(電気刺激療法)、衝撃波などの治療は、担当の医療者が適切と判断したときに実施されます。
進捗の確認
担当の医療者は、痛みの程度、測定した可動域、筋力といった各段階の進行基準をもとに、次の段階へ進む準備ができているかを判断します。ASES(米国肩肘外科医スコア)、Constant-Murleyスコア、Simple Shoulder Test(簡易肩機能テスト)、痛みのスケール、角度計による測定、ハンドヘルドダイナモメトリー(筋力測定)などの評価を繰り返し行い、変化を客観的に記録します。進行は固定的な期間ではなくこれらの評価に基づいて判断されるため、進むスピードには個人差があります。
回復とセルフケア
活動のペースを調整し、必要に応じて休むなど、賢く痛みをコントロールしましょう。痛みの対処法については、担当の医療者の指導に従ってください。鋭い痛みや悪化する痛みを我慢して続けることは避けましょう。突然の激しい痛み、新たな変形、発熱、腕の感覚がなくなった場合には、早めに医療機関を受診してください。回復の状態と進み具合を確認できるよう、定期受診は必ず守りましょう。
回復フェーズ
安静時痛がVASスケール3/10未満,肩関節の腫脹最小または消失,無痛での45度への他動的前屈,0度外転で10度までの他動的外旋,穏やかな肩甲骨安定化運動を耐える能力,画像上、骨折部位に早期治癒の兆候
→ 次の段階へ: フェーズ2
90度への他動的前屈で痛み2/10未満,外転0度での他動的外旋が30度に増加,肩甲骨面上での90度までの他動外転,肩甲上腕関節包の可動性向上が認められる,肩甲上腕関節の下方グライドモビライゼーション時に軽度の疼痛,外転90度位での肩甲上腕関節の他動外旋20度
→ 次の段階へ: フェーズ3
160度までの完全な他動前方挙上,90度外転位での受動的外旋45度,170度までの完全な他動外転,肩甲上腕関節の70度までの他動内旋,胸鎖関節および肩鎖関節の可動性は正常,前方挙上時の肩甲骨上方回旋は50度
→ 次の段階へ: フェーズ4
他動および自動介助可動域の完全獲得,棘上筋・棘下筋のローテーターカフ筋力Grade 4/5,外転90度位での外旋筋力はグレード4/5,適切な肩甲上腕リズムによる肩甲骨の安定化,上腕二頭筋腱の抵抗テストで軽度の不快感のみ,肩甲下筋リフトオフテスト陰性またはほぼ正常
→ 次の段階へ: フェーズ5
外転90度位・外旋での腱板筋力グレード5/5,内旋筋力:健側と同等,荷重下挙上動作中の肩甲骨コントロール,最大抵抗での上腕二頭筋腱の荷重テストで疼痛なし,代償なしで機能的リーチ課題を完了,肩甲上腕関節の固有感覚が対側2度以内
→ 次の段階へ: フェーズ6
すべての面で完全な無痛の能動的可動域,等速性腱板筋力は健側の90%以内の差,スポーツまたは業務特異的機能課題の達成,頭上動作中に代償的な肩甲骨運動なし,患者報告アウトカム尺度(PROM)が受傷前レベルに到達,抵抗下外転テストによりAC関節の安定性を確認
→ 次の段階へ: 退院
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 6 週肩甲骨胸郭リズム正常化:壁伏臥撑での翼状肩甲骨なし
軽度の機能活動と而起調整
第 10 週肘の内反・外反安定性がVarus・Valgus stress下で保持
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 13 週全方向で体幹から30cm以上の機能的リーチ距離
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 23 週抵抗あり_empty can testでの肩峰下インピンジメント兆候なし
注意事項
- ウォームアップを行う
- ニュートラルスパインを保つ
禁忌
- 不安定な固定
- コントロールされていない激痛
疼痛管理
- エクササイズ後15-20分間の氷パックによる寒冷療法
- 処方に基づく非ステロイド性抗炎症薬の投与
- 無痛範囲内での穏やかな関節モビライゼーション
- 回旋腱板活性化のためのNeuromuscular electrical stimulation
- インピンジメント肢位回避のためのポジショニングと人間工学的教育
装置とモダリティ
よくある質問
運動中にどの程度の痛みなら許容できますか?
すべての器具や機器が必要ですか?
セッションを欠席したり、進みが遅くなったりした場合はどうすればよいですか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
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WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む