初級 肩関節術後リハビリテーション
背部装具とケトルベルを使用して回復プロセスを支援する21週間の初心者向けプログラム。
効果的な回復と疼痛管理を目的とした専門的なリハビリテーションプログラム
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 肩
- 傷害の種類
- 術後
- レベル
- 初級
- 期間
- 21
- 週あたりのセッション数
- 5
- セッションあたりの分数
- 20
- エビデンスレベル
- high
- ICD-10
- S42
- コスト層
- 中等度
プログラム概要 これは、肩の手術から回復中の方に向けた21週間の初心者向けリハビリテーションガイドです。手技療法、やさしい運動、段階的な筋力強化を組み合わせ、毎週5回、1回およそ20分の短いセッションを行います。背中の装具とケトルベル、さらに弾性バンドや軽いおもりを使い、担当の医療スタッフの指導のもとで行うことを想定しています。
対象となる方と目的 このプログラムは、肩の手術を受け、初心者レベルの計画的なリハビリテーションを始めてよいと許可された成人の方が対象です。目的は、肩の動きをやさしく取り戻し、ローテーターカフと肩甲骨まわりの筋力を再構築し、治癒中の組織を保護し、安全に日常生活で腕を使えるようにすることです。回復の進み方は人それぞれなので、スケジュールは担当の医師や理学療法士の助言によって変わることがあります。
始める前に この計画は受けた手術に合わせて調整する必要があるため、始める前に担当の医師と理学療法士と一緒に確認してください。装具が体に正しく合っているか、背中の装具とケトルベルがあなたの回復段階に適しているかを確認しましょう。鋭い痛みに踏み込んで無理をせず、新しい運動やステップアップした運動は必ず医療スタッフの監督のもとで行ってください。
安全上の注意と中止すべきとき 血栓(深部静脈血栓症)のリスクがあるため、腕や脚の腫れ、熱感、発赤、痛みに注意し、医療スタッフの予防に関する指示をしっかり守りましょう。運動中は背骨をまっすぐ保ち、終わったら必ずクールダウンをしましょう。突然の激しい痛み、新たな脱力、胸の痛み、息切れがあれば、ただちに中止して担当の医療スタッフに連絡してください。
週ごとの構成 21週間は5つの段階に分かれます。保護期(1週目)、早期運動期(5週目から)、調整された運動期(9週目から)、筋力強化期(13週目から)、そして21週目へ向かう最終段階です。週に5回、1回およそ20分のセッションを、指示に従って背中の装具、ケトルベル、バンド、軽いおもりを使って行います。
計画の構成 それぞれの段階は前の段階の上に積み重なります。最初の数週間は、振り子運動ややさしい介助運動(場合によっては温水の中で)を使って、修復した組織を守ることに重点を置きます。中盤の週では調整された動きと軽い抵抗を加えます。後半の週ではローテーターカフと肩甲骨の強化に重点を置きます。ケトルベル、バンド、おもりの使い方は、あなたの反応に応じて理学療法士が調整します。
一般的なセッションの流れ 一般的なセッションは、やさしいウォームアップから始まり、メインの治療運動に進み、クールダウンで終わります。理学療法士が肩の関節に手技療法を加えることもあります。最初のうちは振り子運動や水中運動が含まれ、進むにつれてバンドや軽いおもりを使った筋力強化が増えていきます。ケトルベルは、医療スタッフが安全だと確認した場合にのみ使います。
ウォームアップ・メインの運動・クールダウン 肩と首のかんたんな動きや振り子運動で関節を温めるところから始めます。メインの運動には、バンドや軽いおもりを使った肩甲骨とローテーターカフの運動が含まれ、理学療法士による手技療法が行われることもあります。終わりにはやさしいストレッチとリラックスした呼吸でクールダウンし、その間ずっと背骨をまっすぐ保ち、最後の部分を決して急がないようにしましょう。
進み具合の記録 セッションの簡単な記録をつけ、痛みの程度、腕をどこまで動かせるか、どの運動が楽だったか難しかったかを書きとめましょう。医療スタッフも、標準化された肩のスコアと痛みのスケールを使って、動き、筋力、機能を測定します。これらの記録は、回復の様子をみんなで確認し、いつ次の段階に進むかを決めるのに役立ちます。
ステップアップの基準の使い方 今の段階の目標を満たしたときにだけ、次の段階へ進みます。目標とは、たとえば安静時の痛みが気にならないこと、動きが改善していること、痛みのない筋力テストができることなどです。ASES、Constant-Murley、Simple Shoulder Testといった評価スコアや、関節角度計による測定、筋力テストがこれらの判断の目安になります。判断するのは医療スタッフです。自分だけで先に進まないでください。
回復とセルフケア 回復には時間がかかるので、気長に、そして続けることが大切です。装具を装着する指示に従い、睡眠を優先し、水分を十分にとり、指示に従ってやさしく体を動かして血行を保ちましょう。アイスや温めることで楽になることもありますが、使うタイミングは医療スタッフに確認してください。毎回のセッションの後はクールダウンを行い、翌日の運動の強さは痛みや違和感を目安に決めましょう。
痛みの管理の注意点と危険なサイン 軽く、やがて落ち着く違和感は想定内ですが、鋭い痛みや悪化する痛みは、負荷を弱めるサインです。新たな腫れ、ふくらはぎの痛み、呼吸の変化は血栓のサインである可能性があり、緊急の医療対応が必要なので見過ごさないでください。疲れたら休み、許可が出るまでは手術した腕で重いものを持ち上げないようにし、気になることがあれば医療スタッフに連絡してください。
回復フェーズ
適切な肩甲上腕関節固定での安静時疼痛2/10未満,肩甲骨代償なしの90度他動肩甲上腕関節屈曲,支持位での重力に対する能動的肩甲骨後退,抵抗に対する能動的上腕二頭筋収縮なし,最小限の肩鎖靱帯ストレスでの肩鎖関節安定性,回旋筋腱板疼痛増悪なしの穏やか振り子運動への耐性
→ 次の段階へ: 早期運動期
140度までの肩甲上腕関節他動屈曲可動域,外転90度での外旋45度,90度外転での内旋70度,0度外転でのローテーターカフ等尺性収縮疼痛なし,重力に対する肩甲骨の前方突出・後方引込、置換なし,疼痛のない範囲内での上腕二頭筋腱グライドに疼痛なし
→ 次の段階へ: 制御運動フェーズ
全平面での完全な肩甲上腕関節他動可動域,他動運動,可他動運動の等価性,対側の50%の筋力を示す60度/秒での回旋筋腱板等速性検査,上肢挙上時の50度の肩甲骨上方回旋,関節唇修復保護期間完了 - 姿勢制限なし,疼痛なしの2kgまでの上腕二頭筋腱抵抗の漸進
→ 次の段階へ: 筋力強化期
全平面での回旋筋腱板徒手筋力検査グレード4/5,上腕骨頭中心位での正常な肩甲上腕関節運動学,修正された肩甲骨運動異常 - 挙上時の対称性肩甲骨運動,肩高さでの機能的活動での肩鎖関節疼痛なし,腱炎症状なしの5kgまでの上腕二頭筋腱負荷の漸進,内旋筋力の少なくとも60%の外旋筋力
→ 次の段階へ: 応用筋力強化期
対側の75%以内の180度/秒での回旋筋腱板等速性ピークトルク,対側肩と同等の完全な自動運動的可動域,60秒以上の肩甲骨安定持久性テスト,肩高さ以上の代償なし機能的リーチ課題,関節唇症状なしのプライオメトリック進行の開始,軽作業はたらきへの復帰耐久性の確立
→ 次の段階へ: 機能回復期
対側比85%以上の回旋筋腱板筋力,Subjective Shoulder Valueスコアが80%超,機能的肢位において不安感(apprehension)や不安定感がない,日常生活動作に必要な上腕二頭筋腱の機能的筋力が得られている,頭上活動での肩鎖関節無症状,制限なく機能的活動を行えると判断される
→ 次の段階へ: 退院
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 6 週握力(Dynamometryによる)は無影響側の50%以上
軽度の機能活動と而起調整
第 9 週ローテーターカフ筋力:_make testでの棘上筋Grade ≥ 4/5
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 12 週機能的リーチ位で≤ 2kgの軽い負荷を持続可能
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 21 週代償なし的全方向での機能的リーチ完成可能
注意事項
- ニュートラルスパインを保つ
- クールダウンを行う
禁忌
- 深部静脈血栓症リスク
疼痛管理
- クライオテラピー - 運動後15-20分間のアイシング
- 消炎管理として処方されたNSAID
- 疼痛緩和を目的としたグレードI〜IIの穏やかな関節モビライゼーション
- 筋筋膜リリースを目的とした小胸筋および上部僧帽筋への軟部組織モビライゼーション
- 鎮痛効果を目的とした電気刺激(TENS)
装置とモダリティ
よくある質問
運動中に背中の装具を外してもいいですか?
いつ次の段階に進めばよいか、どうやってわかりますか?
セッションの後に痛みや違和感を感じるのは普通ですか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
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WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む