中級 肩関節術後リハビリテーション
回復プロセスを支援するため、バランスボード、フォームローラー、サスペンショントレーナーを使用した8週間の中級者向けプログラム。
効果的な回復と疼痛管理のために設計された専門的なリハビリテーションプログラム。
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 肩
- 傷害の種類
- 術後
- レベル
- 中級
- 期間
- 8
- 週あたりのセッション数
- 4
- セッションあたりの分数
- 60
- エビデンスレベル
- 中等度
- ICD-10
- S42
- コスト層
- 中等度
プログラムの概要 これは、理学療法士の指導のもとで行う、術後8週間の中級肩リハビリテーションプログラムです。腱板と肩甲骨周囲の筋力の段階的な強化に、やさしい関節モビライゼーション、バランスと安定性のトレーニング、そして電気刺激や冷却療法などの補助的治療を組み合わせています。セッションは週4回、1回約1時間で、バランスボード、フォームローラー、サスペンショントレーナーを使用します。このアプローチを裏付けるエビデンスの質は中程度です。
対象となる方と目標 このプログラムは、肩の手術後の回復期にあり、最も早い保護段階を過ぎて、医療従事者の指導のもとで動き・コントロール・筋力を作り上げる準備ができた方を対象としています。目標は、無理のない動きを取り戻し、肩甲骨の動きの協調性を高め、腱板の筋力を再構築することで、日常生活やより負荷のかかる動作に安全に戻れるようにすることです。その際、負荷のかけすぎを避け、背骨を中立で支えられた状態に保ちます。
始める前に このプログラムのどの部分を始める前にも、担当の外科医と理学療法士に確認してください。このガイドは対面での診療を補助するものであり、代わるものではありません。セラピストが開始してよい状態かを確認し、あなたの状況に合わせて運動を調整します。
安全上の注意と中止すべきとき 治癒途中の新しい骨折や、明らかな腫れ・熱感・鋭い痛みといった急性炎症の兆候があるときは、無理に続けないでください。必ずウォームアップから始め、肩への負荷のかけすぎを避けてください。運動中は背骨を中立に保ちます。急な鋭い痛み、新たな腫れ、しびれ、筋力低下に気づいたら、中止して担当の医療従事者に連絡してください。
週ごとの構成 この計画は、8週間で段階的に積み上げていくフェーズで構成されています。週4回、1回約60分を見込んでください。最初の週は保護された範囲での動きとやさしい筋の活性化に焦点を当て、中盤の週では能動的な動きと軽い負荷を加え、終盤の週ではコントロール、安定性、筋力を重視します。次に進む時期は、あなたの反応に基づいてセラピストが判断します。
計画の進み方 このプログラムは、保護から動きへ、そして筋力へと進むものと考えてください。最初の週は支えられた動きと静かな筋の活性化に取り組みます。プログラムの中盤には、能動的な動き、やさしい関節の滑り運動、軽いレジスタンスバンドを加えます。終盤にはサスペンショントレーナー、フォームローラー、バランスボードを使って筋力とバランスを高めます。各ステップは、前のステップが無理なくコントロールできるようになってから進みます。
典型的なセッションの流れ 各セッションは、ウォームアップ、メインの運動、クールダウンという決まった流れで行います。これにより肩を準備し、回と回の間の回復を助けます。
ウォームアップ、メインの運動、クールダウン やさしい可動域運動と肩甲骨をセッティングする運動、軽いフォームローラーでのケアから始めて、肩と背中上部を準備します。メインの部分では、腱板と肩甲骨の運動を段階的に行い、セラピストによる関節モビライゼーションと軟部組織のケア、そして壁押しやコントロールしたバランスボード運動などの安定性トレーニングを行います。クールダウンではやさしいストレッチと、セラピストの指示があれば冷却療法を行います。
進み具合の記録 セラピストは、次のフェーズに進む前に明確なチェックポイントを用います。たとえば、痛みのない特定の可動域目標に達していること、新しい運動を症状の悪化なく行えることなどです。ASES、Simple Shoulder Test、Constant-Murley Score、痛みのスケール、可動域の測定、筋力テストといった評価指標が、時間の経過に伴う改善を追跡し、判断の指針となります。
進行基準の使い方 進行は、決まったカレンダーではなく、快適さとコントロールに関する節目を満たすかどうかで決まります。現在のフェーズの動きを許容できる痛みの範囲で、肩甲骨のリズムよく行えるようになると、セラピストが次に進めます。評価指標は客観的なフィードバックとなり、動き・筋力・機能の改善が記録され、計画の微調整に活用されます。
回復とセルフケア 回復はセッションとセッションの間も続きます。十分な休息をとり、指示どおりに自宅での運動を続け、痛みの管理には指示に従って冷却療法を用いてください。日常生活の活動はペースを守り、急な負荷の増加を避けてください。良い睡眠と、着実でゆるやかな活動が、肩に負担をかけずに治癒を支えます。
痛みの管理に関する注意と危険信号 運動後の軽い痛みは正常なこともありますが、鋭い痛みや悪化する痛みに踏み込まないようにし、医療従事者の指示を超えて自分で薬を服用しないでください。症状が強まったら休んでください。激しい痛みや悪化する痛み、新たな腫れ、発熱、しびれ、急な動きや筋力の喪失があれば、速やかに外科医またはセラピストに連絡してください。
回復フェーズ
肩甲骨面で肩甲上腕関節を90度自動屈曲,上腕骨回旋を使用した0度外転での0度外旋,肩運動なしの自動的肘、手首、手のROM,適切な肩甲骨引縮と下制を伴う中立位での肩甲骨安定化,上腕骨外転のための枕支持的耐容性,安静時とPROM時の疼痛3/10未満
→ 次の段階へ: 段階II - 早期可動域
肩甲骨面でのPROM前方屈曲110度,30度外転でのPROM外旋15度,疼痛なしの0度外転での等尺性ローテーターカフ収縮,適切な肩甲上腕リズムでの肩甲骨時計運動,日常生活での懸帯中断の耐容性,ホーム運動プログラムでの症状増悪なし
→ 次の段階へ: 段階II - 早期可動域
肩甲骨コントロールによる自動的前方屈曲120度,60度外転での外旋30度,プーリーまたはスティックを使用した120度屈曲へのAAROM,上方滑りに対する上腕骨関節モビライゼーショングレードI-II,ローテーターカフと三角筋の準最大等尺性収縮,全運動中の疼痛2/10未満
→ 次の段階へ: 第III相 - 筋力強化
適切な肩甲上腕リズムでの145°までの能動的前方屈曲,外転90度での外旋45度,完全自動的肘屈曲と伸展,0度外転での抵抗バンド外旋2ポンド耐性,重力に対する肩甲骨前突・後退,機能的活動でのAC関節無症状
→ 次の段階へ: 第III相 - 筋力強化
背部を除くすべての面での完全な自動運動範囲,2ポンド負荷での90度外転から60度までの外旋,90度外転での内旋70度,唇板症状のない90度肘屈曲での上腕二頭筋腱抵抗性屈曲,8-10RMでの肩甲骨強化ロー,代償パターンなしの肩甲上腕関節強化
→ 次の段階へ: フェーズIV - 進行期
背部および腋窩ケアを含む完全な自動運動範囲,3ポンドでの90度外転外旋での回旋筋腱板強化,3ポンドでの90度外転での棘上筋エンプティカンエクササイズ,肩甲下筋プッシュアッププラス進捗, планкаへの肩甲骨安定化プッシュアッププラス,上腕二頭筋の無痛抵抗運動
→ 次の段階へ: フェーズIV - 進行期
5-8ポンドの機能的抵抗での回旋筋腱板等張性強化,90度外転での外旋速度進捗,肩甲上腕関節のための不安定面での固有受容覚運動,水平および肩以上の機能的リーチング,症状のない上腕二頭筋腱遠心性負荷,30秒以上の肩甲骨持久力テスト
→ 次の段階へ: 段階V - 活動復帰
制限のない完全なスポーツまたは作業特有のROM,手持ち筋力計での回旋筋腱板筋力85%対側,伏臥位肩甲骨評価での肩甲骨対称性,不安定性のない肩上方動作アスリートの機能的テスト完了,SLAP損傷陰性の上腕二頭筋腱負荷テスト,患者報告アウトカム尺度が退院基準を満たす
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 2 週眼の高さのオブジェクトへの軽いオーバーヘッドリーチを遂行可能
軽度の機能活動と而起調整
第 3 週握力(Dynamometryによる)は無影響側の50%以上
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 4 週ローテーターカフ筋力:_make testでの棘上筋Grade ≥ 4/5
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 8 週10反復肩の高さまで腕を挙上可能
注意事項
- ウォームアップを行う
- 過負荷を避ける
- ニュートラルスパインを保つ
禁忌
- 新鮮骨折
- 急性炎症
疼痛管理
- 前後肩へのアイスパックによる冷却療法15-20分
- 低強度での回旋筋腱板および三角筋賦活のためのNMES
- 小胸筋および上部僧帽筋への軟部組織モビライゼーション
- 僧帽筋および肩甲挙筋のためのポジションリリーステクニック
- 疼痛管理のため処方通りNSAIDまたはアセトアミノフェンを使用
装置とモダリティ
よくある質問
セッション後の痛みはどの程度までなら正常ですか?
時間がないときはウォームアップを省いてもよいですか?
次のフェーズにはいつ進みますか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
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WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む