初級 手関節・手腱修復リハビリテーション
手首および手の腱修復に対する6週間の初級リハビリテーションプログラム。背部装具、足関節装具、レジスタンスバンド、バーベルを使用します。
効果的な回復と疼痛管理を目的とした専門的なリハビリテーションプログラム
要点一覧
- 検査部位
- 上肢 · 手首・手
- 傷害の種類
- 腱修復後
- レベル
- 初級
- 期間
- 6
- 週あたりのセッション数
- 4
- セッションあたりの分数
- 30
- エビデンスレベル
- 中等度
- ICD-10
- S62
- コスト層
- 中等度
プログラム概要 これは、手首と手の腱修復後の回復のための、体系化された6週間の初心者向けリハビリガイドです。監督下での治療法と自宅でのやさしい運動を組み合わせ、安全な動き、筋力、手への自信を取り戻す手助けをします。1回のセッションは約30分で週4回行い、保護から始めて段階的にコントロールされた動きへと進みます。
このプログラムの対象者と目的 このプログラムは、手首または手の腱を手術で修復した後にリハビリを始める成人が対象です。目的は、修復部位を保護しながら、腱の滑走、手首と指の動き、軽い握力を徐々に回復することです。技術を調整し、次の段階へ進む準備ができているかを確認できる担当の医療者と一緒に行うことを前提としています。
始める前に このプログラムを始めてよいと外科医またはセラピストから許可を得ていること、また装具、包帯、活動の制限がこの指示と合っていることを確認してください。器具をそろえ、超音波、電気刺激、パラフィンワックス、イオントフォレーシス、圧迫などの治療法については、監督または実施を行う担当の医療者と確認してください。どの段階を始める前にも質問をしましょう。
安全上の注意と中止すべきとき 強い痛みや悪化する痛み、突然の腫れ、手のしびれやピリピリ感、指が青白いまたは冷たい、前腕や手の張り感、新たなけががある場合は中止し、担当の医療者に連絡してください。コンパートメント症候群、最近の骨折、強い痛み、重度の骨粗鬆症がある方は、医療者が修正を承認しない限りこのプログラムは対象外です。鋭い痛みを我慢して続けないでください。
週ごとの構成 この計画は6週間、週4回、1回約30分で行います。1〜2週目は装具を着けたまま保護と初期のやさしい動きに重点を置きます。3〜4週目は能動的な動きと軽い抵抗運動を加えます。5〜6週目はコントロールされた筋力と機能を高めます。具体的な治療法は担当の医療者が指導し、各段階を安全に始められる時期を確認します。
計画の構成 各段階には、決まった日付ではなく、痛みの程度、動き、筋力に基づいた明確なチェックポイントがあります。抵抗バンドや軽い重りのような器具は、修復部位が負荷に耐えられると担当の医療者が判断したときにだけ取り入れます。記載されている背中用・足首用装具は手首のリハビリでは通常使わないため、医療者が理由を確認した場合にのみ使用してください。
一般的なセッションの流れ セッションは、ウォームアップ、メインの運動、クールダウンのシンプルな流れです。ウォームアップには、医療者による超音波、電気刺激、組織を温めるパラフィンワックス浴などが含まれます。メインの運動では、やさしい可動域運動、腱の滑走運動、バンドや軽い重りを使った軽い抵抗運動を行います。クールダウンでは、挙上、腫れに対する圧迫、軽いストレッチを行います。
ウォームアップ、メインの運動、クールダウン 担当の医療者は、治癒と筋肉の再教育を促すために治療的超音波や電気刺激などの治療法を行うことがあります。パラフィンワックスは動かす前に手を温めるのに役立ちます。メインの運動は、他動運動から自動介助運動、そして自動運動へと進み、許可が出たときにだけ軽い抵抗バンドや小さな重りを使った運動を加えます。最後に、挙上と圧迫による浮腫の管理と、指示に従ったやさしい神経滑走運動で終えます。
進捗の記録 担当の医療者は、痛み、手首と指の動き、握力とつまみ力、日常生活動作での手の働きを記録します。標準的な評価には、握力計、ピンチゲージ、可動域のゴニオメトリー、ミシガン手の機能質問票やボストン手根管質問票などのアンケートがあります。痛みと運動内容を簡単な自宅用記録に付け、受診時に共有しましょう。
進行基準の考え方 安静時の痛みが少ない、動きが改善している、軽い筋収縮を無理なく行えるなど、担当の医療者が設定した目標を達成すると次の段階に進みます。これらは締め切りではなくチェックポイントです。評価指標は時間の経過に伴う変化を追跡し、調整の指針となります。痛みが増す、腫れが戻る、動きが停滞する場合は自分で先に進まず、まず担当の医療者に再評価を依頼してください。
回復とセルフケア セッションの間は手を休め、腫れを抑えるために挙上してください。装具の装着スケジュールを正確に守り、治癒後は創部と瘢痕を清潔に保ち、セラピストが承認した運動だけを行ってください。水分を十分にとり、重い物を持ち上げたり強く握ったりするのは避け、指示に従って圧迫や動的装具を使用してください。感覚や腫れの変化は速やかに報告してください。
痛みの管理に関する注意と危険なサイン 活動に伴う軽い痛みは想定内ですが、鋭い痛み、強い痛み、長く続く痛みは警告サインです。中止して担当の医療者に連絡してください。医学的助言なしに薬を服用したり変更したりしないでください。突然の強い腫れ、張り、しびれ、色の変化、発熱、はじけるような感覚がある場合は、合併症のサインかもしれないので緊急受診してください。
回復フェーズ
腱滑走のために手指は自由とし、手関節は中間位~20度背屈でスプリント固定,疼痛許容範囲内にて他動的手関節掌屈30度、橈屈10度、尺屈15度,A1およびA2プーリーでの屈筋腱滑走を維持するための手指の他動的屈曲・伸展,手根管症候群への配慮:手関節中間位・肘屈曲位にて正中神経スライディングを実施,手背組織の貯留液を軽減するための挙上と圧迫包帯による浮腫管理,安静時および橈側手根屈筋・橈側手根伸筋の等尺性収縮時に疼痛3/10未満
→ 次の段階へ: 2-3週目:段階的運動フェーズ
理学療法セッション中以外はずっと手関節スプリント着用を継続,他動的手関節伸展を40度、前腕回内・回外をそれぞれ45度まで増加,手関節中間位での自動補助式手指屈曲(複合拳),腱滑走練習:浅指屈筋・深指屈筋の配置・保持・伸展位シーケンス,橈骨神経・正中神経滑り運動(頸部中間位、肩甲骨下制),切開創治癒後の手関節レベルでの屈筋腱鞘沿いの瘢痕モビライゼーション
→ 次の段階へ: 第3-4週 漸進的運動フェーズ
手関節自動ROM:屈曲0-50度、伸展0-45度、橈側偏位0-15度、尺側偏位0-30度,総指伸筋を用いた手関節20度伸展位での自動的手指伸展,手指屈曲複合運動:手関節中間位でのMCP・PIP・DIP的全屈曲(完全拳),Jamar握力計レベル2での握力評価、健側手の30%为目标,手関節中間位での手関節屈筋・伸筋等尺性練習(準最大抵抗、25%努力),手根管症候群モニタリング:5分以上の夜間異常感覚なし
→ 次の段階へ: 4-5週目:筋力強化フェーズ
手関節伸展筋力:0.5kg重りでの手関節屈曲(カurl)、10回,手関節屈曲筋力:0.5kg重りでの逆手関節屈曲、10回,TheraBand黄色レベルでの橈側・尺側偏位抵抗運動,抵抗を用いた手指屈曲:ゴムボール握り、3セット×10回,PROMとAROMが同等、橎手関節での差10度以内,橈骨・尺骨遠位端骨折部位評価:手関節への軸方向負荷で疼痛なし
→ 次の段階へ: 第5-6週 応用筋力強化期
手関節屈筋・伸筋筋力強化:1kg重りに進捗、3セット×12回,握力目標:Jamar握力計レベル2で健側手の50%,つまみ力評価:鍵つまみ・三つ叉つまみ計で健側手の40%,手関節安定性のための尺側手根伸筋・橈側手根伸筋筋力強化,機能的把握課題:2kgまでの物体持ち上げ、jar開封、ドアノブ操作,固有感覚訓練:閉眼での手関節位置感覚、エラー10度未満
→ 次の段階へ: 6週目:機能的トレーニングフェーズ
握力:健側手の60%、最低機能閾値達成人男性15kg・女性10kg以上,手関節AROM全範囲:屈曲0-70度、伸展0-70度、回内0-80度、回外0-80度,2Handed挙上の制限付きで軽い労働業務への復帰,手根管症候群改善:30秒以上の誘発性Phalen兆候なし,腱移動距離評価:指腱鞘での屈筋腱滑动25mm、手関節での伸筋腱滑动15mm,腱保護、動作修正、家庭エクササイズプログラム遵守に関する患者教育
→ 次の段階へ: メンテナンスプログラムへの移行
活動復帰のマイルストーン
基本ADLが無痛
第 1 週全方向で体幹から30cm以上の機能的リーチ距離
軽度の機能活動と而起調整
第 2 週健側と比較して自動可動域 ≥ 70%
中等度の活動とスポーツpecificConditioning
第 3 週腕挙上時の正しい肩甲骨設定患者示威
スポーツ、仕事、レクリエーションへの完全復帰
第 6 週機能的リーチとを持ち上げ動作中の疼痛 ≤ 3/10
注意事項
- 過負荷を避ける
- ニュートラルスパインを保つ
禁忌
- コンパートメント症候群
- 新鮮骨折
- コントロールされていない激痛
- 高度骨粗鬆症
疼痛管理
- 冷却療法:運動後15-20分、手関節背側への氷パック
- 挙上姿勢:浮腫軽減のため1日3-4回、心臓レベルより高く20-30分
- NSAID薬:屈筋腱鞘・正中神経周囲の炎症に対する処方通り
- 軟部組織モビライゼーション:橈側手根屈筋・橈側手根伸筋腱に沿ったcross-friction massage
- 関節モビライゼーション:疼痛制御のための橎手関節・尺橎手関節Grade I-II振動
装置とモダリティ
よくある質問
運動中のどの程度の痛みなら正常ですか?
治療機器を省略して運動だけを行ってもよいですか?
セッションを休んだり遅れたりしたらどうなりますか?
この情報は教育目的のみを目的としており、専門的な医学的アドバイス、診断、または治療の代替とはなりません。
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WellAlly編集チームが医学的にレビュー済み 最終レビュー日:2026年10月6日. · 編集方針を読む